V-Ray propertiesのちょっとした便利技

V-Ray propertiesのちょっとした便利技

こんにちは
甲斐です。

今回はV-Raypropertiesのちょっとした小技をご紹介します。

下のパースのようなカットの場合、手前にキッチンがくるため、
かなり圧迫感があります。


その場合、キッチンやテーブルなどを透かすなどして、奥まで見えるようにすることも有ります。
こういった場合に、私が良く使う小技です。
まず、手前のキッチン、ダイニングテーブル等を非表示にした画像を用意します。

次にキッチン、ダイニングテーブルだけの画像をレンダリングするのですが、
その際、普通に必要な物以外を非表示にした常態でレンダリングすると
壁も床も無い、屋外に設置したような状態になってしまいます。↓

そこでまずは、キッチン・ダイニングテーブル以外を選択し、
左クリックし、V-Raypropertiesを開きます。

次に下の画像の赤枠で囲んだ部分のパラメーターを次のように変更します。
1、Matte objectにチェックを入れる
2、Alpha contributionを「-1」にする
3、Brightness、Reflection amount、Refraction amount、GI amountを「0」にする

変更が終わったら、「Close」を押します。

この状態でレンダリングすると・・・・

このように反射やGI、ライティングはそのままに
キッチン・ダイニングテーブルだけをレンダリングすることが可能です。
TIFやPNG等で保存すればアルファチャンネルも保存できますので、
そのまま合成できます。

キッチンの有る無しでそれぞれ、レンダリングして、マスクで切り出すという
手もありますが、こちらであれば不要な部分をレンダリングしませんので、
レンダリング時間の短縮にもつながります。

ちょっと便利な小技のご紹介でした。